前回のあらすじ
前回は音声をつける事によって発生する事になった問題、という事についてお話ししました。
その解決策として一時停止やスロー再生という技術を使うのですが、多用すると動画の時間が長くなって視聴者が離れてしまう。と書きました。
そこで今回は時間という概念についてお話ししていきます。
YouTubeに動画を投稿すると、YouTube Studioのアナリティクスというところから自分の動画に対する様々な反応を確認する事が出来ます。
視聴者の”男女別比率・年齢層・世界分布”など分析内容は多々あります。
投稿者はこれらの反応をチェックして、「今回のはここが反応良かったな」とか「この辺りで大きく視聴者が離れてしまっているから次回は気を付けよう」と動画製作に生かしていくわけですね。
その中に”平均視聴時間”というものがあります。
これは、動画をどの位の時間見てくれていたかが分かるものです。
更にこれを1つの動画に絞って見て行きましょう。
エデン再生編零式3層の平均視聴時間を見るとこの様な波になっています。
最初と最後に大きな谷間が出来ていますね。
これがどういう理由かというのは推測でしかありませんので、明確な答えがあるわけではありません。
最初の谷間は動画が始まってすぐに発生しているので動画の内容によるものというよりは”間違って再生した”とか”関連動画で自動再生されたけどすぐに消した”といった場合が考えられます。
最後の谷間はループ以降やクリア直線になるので”一通り分かった”という感じでしょうか?
制作する方もループ以降は同じ事の繰り返しになるし、解説動画としてはループや目茶苦茶長い演出ってのは話す事があまり無くてやり辛いんですよね……
そんな感じで色々と試行錯誤してより良い動画というのを目指していくわけなのですが、もう一つ要素として”時間の推移とともに視聴者が減衰していく”というのが分かります。
例外として”途中から見直したい”と増える時もありますが、基本は減衰していきます。
つまり、減衰しきって視聴者がいなくなる前に動画は終わりにした方が良いと考えられます。
ちびセサミの動画はFF14の高難易度の解説であるため、概ねコンテンツ時間に引っ張られてて、大体10分から15分くらいが動画の時間となりますね。
ここで、前回の記事にあった一時停止やスロー再生を多用した場合どうなるかというと”動画全体の長さが20分を越える”という事態になる可能性があります。
視聴者には色々な人がいますから、懇切丁寧に解説してくれる動画を望む人もいますし、”もう分かった、くどいって”と飽きてしまう人もいるわけです。
”解説動画の適正な時間が何分か”というのは答えが出ているわけではありませんが、アナリティクスを見ている限りでは”15分を越えない”方が良い感じでした。
なので、ちびセサミも動画製作をする時にはできる限り15分を越えないように注意していました。
もちろん視聴者によって見ている状況はバラバラで、テレビの変わりにエンタメとして見る様な種類の動画であれば、ある程度の長さがあった方が良い場合もあります。
14の高難易度解説に限ってお話しすれば、”通勤通学の電車の中”とか”昼休みの間”とか”零式挑戦前のちょっとした時間に予習復習”といった場合が想定されますので時間はそこまで長くない方が良いと思われます。
これらの状況を考えて、新たに動画製作をしようと思っている方は
・自分がどんな種類の動画を作るのか
・それを見る人達はどんな状況で動画を見るのか
・その状況に最も適切な動画の時間はどの位か
といった事も考慮にいれると視聴者の獲得につながると思います。
さて今回はあまり有用なお話ではなかったかもしれませんが、時間という概念についてお話ししてきました。
次回は「固定に参加する時の注意点」についてお話ししていきたいと思います。